kyk32’s blog

大学入試のブログを書いています。(出版に負けるため一度ここで止めます)

4. おすすめの国公立大学入試法

国公立大学から説明します。ざっと、私の主観からみた国公立大学のレベル基準を書きますと、

旧帝大・東京医科歯科大・千葉大横浜市立大 医学部→東大・京大 普通学部→その他国公立 医学部→東大文3・京大 一部学部・阪大・東工大・一橋大→その他旧帝大・医科歯科 歯学部・千葉大 薬学部→その他国公立 薬学部・歯学部・首都圏国公立・地方主要国公立→地方国公立

となります。長く並べてしまいましたが、このような順序になると捉えています。私が関東育ちなため主に関東の大学を中心とした知識になっており、勧められる大学も関東地方の大学が基本となりますが、そこはご了承ください。

医学部や薬学部などを除く医療系大学は公立、その他は国立が狙いやすいポイントです。

国立大学から紹介していきますと、まずは東京学芸大学です。この大学は教育学部のみが存在し、その中で幼稚園・保育園から高校の教員免許取得のために幅広い専攻に分かれています。他の国立大学は必ずといっていいほどセンター5教科7科目が前提なのですが、ここだけ異例で、専攻によっては数2Bを外せたり、理社各1科目で済んだりとで、マイナス1科目減らせるところが特徴となります。それに伴ってセンターのボーダーも比較的上がっているわけでもないので、自分の苦手分野をより省きやすいのです。そしてこの大学の大きな試験ポイントは、2次試験が専攻によっては一芸のみにあたります。美術専攻だったら絵画のみの試験、音楽専攻だったら歌唱とピアノの実技のみの試験といったように、2次試験に学力試験がないのですよ。東京藝術大学でも同様なパターンが見られますね。

このような点が東京学芸大学の狙い目です。教員免許を取得するための大学ですが、私の先輩で起業志望の方がいて、教員免許をとらずに卒業しました。ですので、カリキュラムはバリバリの教育学部ですが、とらないという手もありです。ぜひ検討してみてください。

次に紹介するのは、地方の一般的国立大学です。その中で特に挙げられる大学名として、北海道の北見工業大学小樽商科大学、九州地方の長崎大学佐賀大学熊本大学沖縄県琉球大学などがおすすめです。北海道の2大学は、専門分野の大学ですが入りやすさを踏まえると、ボーダーや難易度も含め他の大学よりも狙いやすいです。また九州地方の4大学の場合、いずれも総合大学であるために学部学科によって大きく難易度が異なるのですが、その中でも入りやすい学部学科が存在しているところがおすすめです。そのような情報はパスナビに詳しく記載されていますので、最新年度の情報を基にしてリサーチしてみてください。狙えるところが見つかると思います。

次に公立大学を紹介します。国立大学と比べるとかなり狙いやすく、幅が利きます。特に医療系大学を中心に説明します。医学部ではなく医療系学部があるところが特徴なのですが、このような学部があります。理学療法学部・放射線技量学部・視覚臨床学部・歯科衛生学部などです。これらの学部は、私立大学に進むと多額な学費がかかります。しかし、公立大学の場合授業料は国立大学とほぼ変わりません。大学名を挙げていくと、神奈川県立保健福祉大学首都大学東京埼玉県立大学といった大学です。また、ほとんどの大学では2次試験が小論文と面接で構成されており、センター試験の科目構成も少ないため、負担も軽くなります。神奈川県立保健福祉大では学部によって3教科のみ、その他の大学では5教科5科目や5教科6科目で望むことができます。

このような点がかなり狙いやすいポイントです。医療系学部というのは、一般的に学部で学んだ職業で就職することが基本となるため、苦しいイメージをもつ方も多いかもしれません。しかし、前述の東京学芸大学の方のように、必ずしも強いられるわけではないですし、国家資格を取得するため自分の将来への安泰材料にもつながるところが魅力的です。したがって、がんばってやり通せば大きなものが得られますし、だからといって他の大学生と異なるということでもありません。しっかりサークルも存在し、一般教養科目も学びます。自分に合わないと敬遠する方も多いかもしれませんが、私はどのような方でもおすすめできると思います。ぜひ検討してみていただきたいです。

その他として、公立大学の普通の学部も紹介します。群馬県にある高崎経済大学ですが、この大学も3教科で望めるところが大きなポイントです。3教科で望めるということは、私立大学と相違れなく入試対策ができるのです。その点をすごくおすすめします。そして首都大学東京でも、学部学科によっては5教科6科目以下で受けられます。特に法学部では、高崎経済大学同様、センター試験3教科と2次試験 国・英で受けられます。ややレベルは高いですが、3教科集中型の方にとっては併願しやすいです。また、以前私立大学だった大学が、その地域の連携によって公立大学に変更となるケースもあり、入試形態がそのまま残っている状況も見受けられます。その中でも長野大学がおすすめです。ここ2、3年で公立大学に変更されたのですが、センター試験は3教科受験となり、2次試験は小論文のみです。ボーダーも低いため、かなり狙いやすい大学だと思います。変更されたことに伴って徐々に人気も上昇することもあり、難易度が高くなることも考えられますが、今はまだ年数が浅いのでチャンスです。

このように国公立大学でも、私立大学と併願しやすく狙いやすい大学も存在します。いくつか紹介しましたが、自分なりにもリサーチを加えながら選択肢として狙ってほしいです。うまく入試を乗り越える策の一つだと思います。

次の記事では、対して私立大学の入試方法について説明していきます。