kyk32’s blog

大学入試のブログを書いています。(出版に負けるため一度ここで止めます)

12. おすすめの参考書の紹介 続々編

数1Aと数2Bではセットにして紹介します。数学ももちろん過去問を軸にする勉強から逸脱することはありませんが、他の教科と比べるとやや問題集などの参考書を重視します。また、センターと一般試験とで方向性が多少異なるため、参考書もそれに伴います。まずはセンターのみ受ける予定の方を対象にして説明します。センターの数学は1も2も基礎部分となります。最終問題はやや難易度が上がりますが、それでもあくまで基礎です。よって、たとえ初学から取り組んだとしても、誰でも満点をとれるチャンスが高い科目でもあります。まず取り組むべき参考書としては、学校の教科書レベルを仕上げられる参考書です。副教材で問題集を持っている方も多いと思いますが、受験以前によく取り組んでいた方は特に伸びやすくなると思います。具体例を挙げると、「学研 よくわかる数1A、2B」がおすすめです。それぞれ辞書みたいに分厚い本ですが、センター試験を重視している構成なのでこの一冊と過去問のみで仕上げられます。時間をあまりかけられない方は、例題に付属した問題とセンター試験実践問題の2箇所のみ進める方法でも大丈夫です。センター数学は時間が不足気味になりやすいため、スピードも求められます。この一冊が仕上がった状況で、あとは時間を測った上で過去問をたくさん解けば、得点も上げられ時間配分も上手くなれる一石二鳥な結果が得られるはずです。次にセンター数学と一般試験で数学を使う方に向けてです。時間をかなりかけることが覚悟となりますが、青チャートを仕上げることを進めます。難易度が低いところから高いところまで揃っていますが、一冊でセンターから難易度の高い試験までカバーできるという点で最も王道となります。そこでさらに効率の良い方法を紹介しますが、一般試験を受ける方は、自分の志望校の出題範囲を長年の中で研究・分析してください。それはどういうことかというと、明治や理科大では、微分積分でほぼ構成されていたり、難関大でも数3がほとんどでず数2Bが多く出題されていたりと各試験に傾向が存在しているのです。そのため、過去問を研究した上だと、どこの分野に力を入れるべきかがわかります。出題範囲が逸れてしまう危険性もありますが、極端にヤマを張ったりしなければ、リスクとしては低いです。青チャートも量がかなり多いため、この出題傾向を掴んだ上で取り組めばかなり効率良くこなせると思います。医学部受験者はプラスアルファとしてもう一点おすすめします。「医学部数学のチャート」という分厚い黒い本です。こちらは4000円あたりと価格帯が高い参考書ですが、私立から国公立までほとんどの医学部の出題を丁寧に解説しているため、たくさん併願している方にはとてもおすすめです。一問ずつしっかりと取り組むことによって、かなり解けるようになると思います。

次に政治・経済を紹介します。政経は選択できない大学が増えてきたため、受けられる学校が限られてきています。その他の選択をとった方がいいのではないか?という社会選択科目についての紹介は、後ほどの記事で改めて書きます。社会選択に共通していえることは、学校の教科書が受験にそのまま結びつくということです。これはセンターだろうが早慶だろうが、レベル関係なく言えます。なので、教科書をしっかり使ってきた方や、教科書での学習で抵抗がない方は、過去問で判断した上で教科書の必要な部分を隅から隅まで読むことをこなしてください。教科書での暗記となります。その方々は、これから紹介する土台づくりの参考書は不要で大丈夫です。しかし、やはり教科書での勉強はしづらいという方も多くいますし、授業が少なかったなどで教科書にぜんぜん触れていない方もいますので、そういった方々は一から参考書で進める方が身につきやすいと思います。そのため、社会科目、そしてこのあと紹介する理科の生物では、教科書が重要な参考書の一つとなるということです。話を戻しますが、政経の場合は主に2パターンに分かれやすいです。「ワード筆記型」と「選択肢型」です。国公立の2次試験では、ほとんどといっていいほど政経選択がないため、私立が中心となります。ワード筆記型というのは、単語を筆記で書く箇所が中心な試験のことです。それに対して選択肢型というのは、4択などの選択肢の中で正誤を判断する、センターと同じタイプの試験を指します。ここで使う参考書が異なる点は、ワード筆記型ではもう一冊必須で加わるということです。まずは、どちらの型としても、またどの試験に向けても、基礎づくりのための必要な参考書として「センター試験の点数がおもしろいほどとれる本 政治・経済」をおすすめします。いわゆる黄色本です。もしくはこの本ではなくとも、政経の先生で有名な蔭山先生という方がセンター試験用に何冊か出版しているので、ここでは詳しく紹介しませんがそちらもぜひ参考にしてみてください。要するに、センター試験対策本が全ての土台になるということです。例え早稲田といった難度の高い問題でも、この本から逸脱して出題されることは、学部にもよりますが少ないです。逸脱してしまっている問題では、みんな解けないため平均点が低いので安心してください。なので、この本をまず全体を通して完璧に覚えられるようにしてください。あとは過去問を重ねることになります。ワード筆記型の場合は前述した通り、もう一冊紹介します。「政治・経済 標準問題精講」です。このシリーズの本は、他の理科などでもメジャーな本ですね。ワード筆記型に適した過去問や、経済分野にあたる計算問題などもしっかり載っているため、おすすめです。学習院や早稲田の教育学部など、典型的なワード筆記型もこの本を基にして解けるようになります。まとめると、政経も含め社会選択科目では、センターで高得点がとれるほど他の試験にも連動して得点率が上がるということです。別物ではないため、センター対策本を中心に使って高得点を狙ってください。補足で世界史・日本史の歴史選択の部分も少し加えて紹介しますが、早慶を受ける方はかなり難度の高い問題が出題されるため、山川出版社の「一問一答」も使いこなしてください。山川出版社は学校の教科書を出版してる有名な会社ですが、この一問一答もかなり有能だと聞きます。これを完璧に仕上げたと言っていた2人の友達は、どちらも早慶の受けた学部全部に合格しました。量も多めだと認識していますが、このように実績もあるため、使用してみることを別途おすすめします。

最後に生物の紹介をします。生物は、特にセンターと一般試験では大きく異なる傾向で、またセンターの中でも生物基礎と生物とで出題がだいぶ変わります。そのため、政経同様、基礎となる参考書を一冊仕上げ過去問で判断した上で、それぞれの方向性の参考書に分けてください。センターの生物基礎のみ必要な方では、先ほどと同じく黄色本の「生物基礎」を使ってください。もちろん教科書で進めやすい方は教科書でかまいません。そして、特にセンターの過去問はたくさん解くことを欠かさないでください。生物基礎も生物も、出題や範囲が変わりづらい傾向があり、過去問が大きな力になります。生物の場合は、「大堀先生 高校生物をわかりやすく教えてください!」という参考書をおすすめします。こちらはつい最近出版された本で、この大堀先生という方は、先ほどの黄色本も担当している生物の有名な講師です。とてもわかりやすく、要点もまとまっています。本自体は分厚いため長い時間を要してしまいますが、ちゃんと見合った力がつくので、全体を欠かさずに根気よく読みこなしてください。ただ本当に時間が限られて厳しい方では、付属として暗記部分をまとめた小冊子がついているので、少なくともそちらだけを読みこなしてください。そして一般試験でも使う方は、医学部受験なども含めて「旺文社 生物の良問問題集」を解いてください。過去問を通して必要性の少ない部分などが判断できれば、飛ばしたりしながら進めて大丈夫です。典型的な出題パターンや傾向がしっかり記されているため、実戦でも解ける問題が増えてきます。ただしあくまでも過去問が得点率アップの最適手段なので、過去問を中心に進めてくことは生物でも変わりません。 その他の物理、化学、地学では、問題傾向がかなり異なってしまうため、今回は私から薦めることを控えておきます。

このように、おすすめな参考書を各教科紹介しました。では、勉強に対する意欲などを通して、次の記事ではより具体的な勉強への取り組み方を私なりに説明していきます。