kyk32’s blog

大学入試のブログを書いています。(出版に負けるため一度ここで止めます)

11. おすすめの参考書の紹介 続編

続いて、国語からの紹介に入ります。現代文と古文、漢文に分かれますが、まず現代文に至っては、過去問のみしかすすめません。よく見る人の例を挙げると、漢字対策のために漢字テキストを解く人がいます。実はどこの国語の問題でも、常識的な漢字から逸脱して出題されることはほとんどないです。普段読者や新聞、もっといえばそこまで堅苦しくなくテレビやネットで触れるような漢字を知っていれば、解くことができます。また、典型的に同じパターンが出題される傾向もあります。漢検や受験対策のテキストの場合、かなりの量があるため時間を費やしてしまいます。漢字は元々配点も出題数も少ないため、長い時間かけても割に合いません。そのためにも、普段から慣れているところが出るような心構えでいてください。そして現代文の参考書なのですが、こちらも特に必要ないと思います。中でも「河合塾 入試現代文のアクセス」や「実況中継シリーズ」は有名ですが、必要とまでは言えません。入試現代文のアクセスでは、英語の長文参考書と同様に様々な大学から出題されているため、形式がバラバラです。特に筆記の試験が多く組み込まれているため、どちらかといえば国立大学に向いています。そのため、必要な参考書としては選別します。実況中継では第4シリーズまであります。順接や逆接といった基本的なことから深く学べるという点では良いところです。ただこちらも長いため、時間がある方にはおすすめできますが、解き方の手順などを示した他の参考書も含めて過去問に敵うとは言い難いです。よって、漢字も現代文も過去問オンリーで力をつけていく方法で薦めています。古文は、単語帳と過去問の二点セットで大丈夫です。よく「マドンナ」などの文法書も薦められますが、単語帳に記載されているところをこなせば必要ないと思います。ただし、東大や一橋は特に、その他も含め国公立では完璧な現文和訳を求められることが多いため、加えて「ライジング古文」や「難関問題集シリーズ」などを解いて、解説をあてにすることも薦めます。共通して言えることは、古文でも過去問中心で取り組むことです。単語帳で身につけた知識のみで過去問を解き、重ねることによって得点率を上げていけます。そこでおすすめの単語帳を紹介します。315単語もあれば、545や600単語の参考書もありますが、おすすめの参考書は「コゴタロウ 300」になります。こちらは河合塾で出版しているのですが、表紙も古臭く、単語帳自体はあまりメジャーではありません。しかし、他の参考書よりもメリットが複数あります。一つ目は、オーソドックスな構成というところです。単語に合わせた訳が優れているため、特に解説や付属の演習問題も気にせず、そのまま丸暗記することだけで力になります。余計な部分を省けるということです。二つ目は、用法や敬語の種類も詳しく載っているところです。ちなみに敬語の部分のみは、それが尊敬語か謙譲語か、丁寧語かをセットにして覚えてください。それによって、比較的敬語が問われる問題が多いため、効果としてかなり発揮できます。なので解説はこの部分だけですが、全体としては抜け目なく取り組んでください。そうすることによって、力を最大限に発揮する単語帳となります。続いて漢文では、この一冊のみの参考書で、どの試験にも通用します。先ほど同様、国立大学の現文和訳の場合は、漢文問題集の追加や過去問に多く費やしてください。その参考書とは、「漢文早覚え速答法」です。メジャーなため知ってる方も多いかと思いますが、別名では"イガ読み"と呼びます。その由来は"意外な読み方"をするためということです。主に10パターン構成と漢文の意味の暗記ページとで分かれますが、比較的範囲が狭いためすぐに終えられます。試験で求められるところや大事な要点をうまくまとめられているため、覚えやすく使い勝手も良いです。どこの試験で使おうともこの一冊のみが武器となりますので、ぜひお使いください。

今回の記事も長くなってしまったため、一度ここで区切ります。残りの紹介する科目は、数学1、2と政治経済、生物と、補足で世界史などを紹介していきます。