kyk32’s blog

大学入試のブログを書いています。(出版に負けるため一度ここで止めます)

9. 過去問の重要性

皆さんの中では、過去問はどれくらい重要な位置にあるのでしょうか?中には、一度も解かずに受けにいく方もいるかもしれません。「以前出題された問題が出るわけないのだし、そういった意味で過去問を解く必要生とは?」と疑問を抱いている方も多いかと思います。ですが、実は少し角度を変えた側面からみるところに意義が存在するのです。デタラメぽく聞こえるかもしれませんが、その試験の「コツ」を掴むことが重要になります。たとえ答えが理解し難くても、それを「パターン化」して解答を定着させることで、違った問題が出題されても正答に辿り着くことができるということです。また、その試験の問題形式が把握できるということも大きな理由です。英語は長文主体なのか、それとも文法主体なのか、国語はセンターと比べて共通するのか、しないのか、といった点に気付くことができます。そういった点で、過去問は最大の武器となるのです。

過去問についてもう一つ疑問の声が大きいのは、どのタイミングではじめるべきなのか?ということです。ずばり言ってしまえば、センターや志望校といった実際の試験の過去問を、参考書を扱い始める前、つまり受験勉強を始める前の段階で一度解くことです。もちろん"ちんぷんかんぷん"な状態で解くことになりますが。そこで意識することは、正答にこだわることではなく、問題形式を掴むことです。そして解き終えた後の解答場面では、解説を丁寧に読んだ上で、解答の着眼点を掴むことも重要です。これを通すことによって、その後の勉強の効果と効率がかなり上がります。具体的に述べれば、参考書を使い始めたときに表れます。参考書というのは基本的に1冊を仕上げるために長時間を要するので、当然ですが、吸収したものが発揮できなければ意味がなくなってしまいます。完全にムダとまでは言い切れませんが、自分が良いとした参考書、あるいはやるべきこととして人に薦められた参考書の中で、必要のない部分が多いこともあるのです。例えば、英語の長文読解でほとんど構成されている試験を受けるのに、文法書を中心に吸収していても効果は薄いですよね。もちろん読解にも文法で発揮する場面もでてきますが、読解は文章の理解する力が求められるため、文法はあくまでそのうちの一部分の手助け手段に過ぎないのです。そのように、試験内容に沿って直結した参考書が選べるか、が重要となります。前述のように先に過去問をインプットしていると、選んだ参考書を読み進めているうちに適合性がわかりやすくなります。そうすることで、途中で不適合だと気付けた場合、その段階でその参考書での勉強をやめられるのです。このように、過去問を最初に解くメリットはかなり重要なところに表れます。

ここまでの順序をまとめると、まずは受ける予定の過去問を解いてみる→参考書での勉強で取捨選択をする→試験直前に過去問を解く

となりますよね。実は、まだ指摘する箇所があります。最後の段階のところです。ここは、「試験直前」ではありません。どこかと聞かれれば、はっきりといってしまうと過去問を解くタイミングに決まりはないということです。というのは、過去問は参考書の一つでもあり、他の参考書との区別をつける必要がないのです。私の中での過去問は、「最高の参考書」だと思っています。いまでは塾や予備校から様々な良書が出されていますが、それよりかも自分の受ける試験の過去問を解くことの方が、得点率アップに最も近づきます。具体例を挙げてしまうと、「東進のレベル別英語長文問題集シリーズ」、「河合のやっておきたい英語長文シリーズ」は誰もが薦める参考書の一つですよね。しかし、これは様々な大学の出題から引用していたり、独自で問題を作成していたりするので、自分の受ける学校にあまりフィットしません。マークシート方式の選択肢問題を解くのに、和訳を要する筆記問題を解くのはかなり相違れます。解答に至る路線が異なるからです。それに対して過去問は、近年試験の中でも大きく異なることはないので、その問題での解き方を掴められます。よって、参考書よりも過去問が優れているということは示されているのです。では、参考書自体いらないのか?となってしまいますが、ここで正確にまとめます。それは、必要最低限の参考書をこなし、それからは過去問を中心に解いていくという方法がおすすめなのです。過去問を解くにあたって追加で参考書が必要だと気付けば、そこで追加の参考書を加えれば大丈夫です。このような勉強の進め方が、伴った実力を身につけてくれます。もちろんこれは試験区別なく、センターでも私大でも国公立の2次でも同様に共通してます。

では、必要最低限の参考書とは何なのか?それは次の記事で紹介します。