kyk32’s blog

大学入試のブログを書いています。(出版に負けるため一度ここで止めます)

5. おすすめの私立大学入試法 早慶上理

私立大学の入試は、多様なところがポイントとなります。まずは早慶上理をはじめにそれぞれ簡単にまとめてみます。

早稲田大学はの特徴は、一般入試とセンター利用が両方あることです。どちらが狙いやすいか、は後ほどで別記事で述べようと思います。早稲田を簡単に部類分けしますと、理系に理工学部がきて、文系にそれ以外の学部がきます。文理両方枠がある学部として教育学部人間科学部があります。また、全学部において数学が対応しているところも特徴です。センター試験と本番試験の併合型入試として、法学部、文学部、文化構想学部、スポーツ科学部、人間科学部もあります。外部の英語試験を用いるTEAP入試では、文学部と文化構想学部にあります。この入試はボーダーが下がるので、英語の4技能に自信がある方は受けてみることもおすすめします。このように、早稲田では多種多様な入試の中で併願が可能なので、いろいろな攻め方ができるところがポイントです。早稲田の難点としては、全学部において偏差値換算をしているところです。この偏差値換算という仕組みは、いわゆる各科目ごとで相対評価を行って、教科ごとで得点配分をすることです。合計点の素点計算ではない分、苦手教科が一つあるとかなり足を引っ張られます。逆に大幅な得意教科があると、平均点が低かった場合にかなりアドバンテージとなります。この仕組みははっきりと得点率が示されないため、合格の自信や確実性を低下させてしまうところがデメリットです。

慶應義塾大学は医学部と薬学部と看護学部があり、入試方式も含め早稲田と対照的になります。法学部の2学科は最難関とされていて、ボーダーが5割前後とかなり低いです。しかし全学部において素点評価なので、得意教科でアドバンテージをつくりやすいことが合格に近づけられます。経済学部は数学選択のA方式と歴史選択のB方式に分かれます。A方式は東大などの国公立大学との併願者が多く、B方式と比べると枠も大幅にあります。そのため、経済学部は数学受験のA方式が狙いやすいのです。文学部の入試は少し特徴的で、英語の試験で辞書が持ち込み可となります。辞書を用いらないと解けない問題なのですが、過去問演習を積めば積むほど得点率が上げやすいメリットがあります。商学部は経済学部とは対照に、数学受験よりも小論文受験の方が枠が広く、合格点も緩和されます。しかし商学部の危険性として、小論文試験でほぼ数学の内容の問題が出る年度もあるため、数学を使わない形式においても数学の対策が必要かもしれません。ただ2年前の入試の小論文で数学内容が出た際、外部からかなり叩かれた経緯で前回の入試はしっかりとした小論文が出題されたので、その動向を把握すると今後はその危険性を考えなくて良いかもしれません。SFCの2学部は小論文必須で、英語か数学のどちらかの選択になります。ほとんどが英語選択なのですが、数学が得意な人はSFCの数学はかなり有利になると聞きました。よって、慶應は数学選択が強みになりそうです。しかし学部ごとの選択教科に共通性が薄いのが、慶應の難点です。社会科目の場合、商学部は地理か歴史選択ですが、その他の学部は全て歴史選択のみとなります。政経選択の方は残念ながら慶應は受けられません。私も政経選択でしたので、慶應SFCか経済の数学受験以外受けられる選択肢がありませんでした。またよく聞くことは、経済学部の数学選択と比べ商学部の数学選択の問題はかなり難しいらしいです。商学部は前述した通り小論文選択の方が枠が広いため、よっぽど数学でアドバンテージをつくれる方以外は小論文選択が無難だと思います。また、理系の医学部、薬学部、看護学部理工学部は、どれも私大の中で頂点です。理工は比較的早稲田よりも難しいといわれています。このことからも、慶應の理系は強いことが伺わせられます。

上智大学の問題は特徴的で、特に英語が秀でているところがポイントです。早慶の問題と比べると共通点も少なく、独自の対策が必要になりがちです。文法問題なども幅広く問われます。全学部とも社会科目は歴史選択しかできないため、歴史専攻の方しか受けられません。しかし、一部の文系学部では文系数学が用意されているため、数学受験も可能です。理工学部は比較的レベルが低いため、狙いやすいかと思います。また、TEAP入試の先行者でもあるため、全学部に導入されています。4技能英語が得意な人にとっては、早稲田の文学部、文化構想学部同様におすすめできます。神学部は最も難易度が低いため、狙いやすい学部となっています。

東京理科大学は、一般入試の問題がかなり難しいです。私のまわりでも、旧帝大の理系や東工大に合格しても理科大の一般入試を落としてる方々を見てきました。私も一般入試を検討していましたが、過去問を解いて厳しいと判断したためやめました。理科大は全学部においてセンター利用がおすすめです。経営学部と理学部2部を除くと科目構成も共通していて、理系3科に国語が加わった4教科で受験可能です。そして、経営学経営学科はその中でもかなりおすすめです。この学部も一般入試はとても難しいのですが、センター利用は狙いやすい仕組みになっています。英語が必須なのですが、それ以外の2教科は自由です。応用理科と社会のセットでも受けられるのです。数学は1A2Bのセットとなるため、両方得意な人以外不利になってしまいますが、応用理科の生物と社会1科目だと暗記セットになるため、センター試験での得点率もかなり狙いやすくなります。理科大はどこの学部も約8割がボーダーとなっているため、MARCHと同じくらいのセンター合格点となります。また、理科大の入試法も多種多様です。TEAPまたはセンター試験の国語英語とのC方式という一般併願入試があります。これには、カラクリがあり、TEAP方式の方はボーダーが高くなるのですが、センター併願方式だと大きく下がります。つまり、センター併願方式の方がどこの学部においても狙いやすいのです。そのため、この方式入試を検討する際は、センター試験の方を選ぶことをおすすめします。

長くなりましたので、その他の私大は次の記事に移りますね。MARCH、成成獨国武明、日東駒専の中で代表的なところを説明していきます。