kyk32’s blog

大学入試のブログを書いています。(出版に負けるため一度ここで止めます)

3. 国公立大学と私立大学の違い

国公立大学と私立大学の違いや特徴について、説明します。推薦入試は前の記事で述べたため、割愛させていただきます。一般入試では、入試形態と試験問題の内容が大きく異なります。国公立大学の場合は、基本的にセンター試験の5教科7科目が必要となり、その後に本番の2次試験が課されます。公立大学となると、5教科5科目や3教科でのセンター試験で済むケースもあるのですが、2次試験は存在するため2度の試験を乗り越える必要性は国公立共通してあります。対して私立大学は、小論文や面接を課す医学部などを除いて、基本的に3教科1度きりでの一般入試や、複数教科でのセンター試験の結果のみで合格が可能なセンター試験利用入試となります。また、試験内容も特徴が異なり、国公立の本番試験は基本的に記述問題が多いのですが、私立はマークシートといったセンター試験同様の選択肢問題が主流となっています。そのため、私立大学の方が負担が少ないように感じやすく、私大志望が増える傾向の原因なのです。

では、実際問題私立大学の方が楽なのか?具体的に説明していきます。

まず、国公立大学が私立大学に勝る客観的なメリットから述べると、学費の安さと大学の評価です。学費の安さは周知の事実であり、学部問わず60万前後が年間の基本額となっています。私大の場合は文系で約100万円、理系は150万円、医療系学部などはもっと高くなります。その差は文系ですら2倍近くあり、理系になるとさらに開く状況です。公立大学の場合は、出身地域によって入学金の差が異なることがありますが、それでも国立大学と大差ありません。なので、国公立大学に進学することは、学費を負担してもらう面で「親孝行」であり、奨学金を借りるケースでの負担もかなり無くなります。また、国公立大学は私大よりも勉強の負担が大きい分、企業やその地元などいったところから高い評価を受けることが多いです。典型的にいえば、地元の都道府県名の国公立大学は、その地元の中で最大の評価を得られたりするのです。そういったことも含め、勉強した成果が理にかなってるのが国公立だと私は思います。

対して私立大学のメリットは、前述したように入試対策が国公立と比べて楽です。基本的に3教科の勉強で済み、センター試験対策もしくはその志望学部の試験対策を中心とすることによって、一つの試験のみで合格を勝ち取れるからです。また、私立大学は歴史と規模が幅広いがために、ブランド力が絶大です。学費が高い分、大学自体が充実していることが多く、対価として受け取れていることも確かです。学生規模も多いため、人脈や就活といった面でも有利に働くというところも利点ですね。このように、私立大学には入試が楽ということだけではなく、メリットが多々存在するために見合った人気傾向となるのです。

では、どちらに進むことが望ましいのか?

その結論は、この特徴を踏まえた上でその人自身に合った方を選ぶべきなのです。学費を優先したい、もしくは地元でエリート志向がある方や、旧帝大を中心としたレベルの高い国公立を目指したい方、そういった方々は国公立大学が望ましいでしょう。対して、入試を少ない教科で済ませたい、ブランド力も高く充実した大学に進学したい、脈のある良い企業や都会の立地で生活していきたい、といった志向の方々には私立大学がおすすめというわけです。ですので、どちらにもそれぞれの良さがあります。

次の記事では良い入試方法を説明していきます。